【イベント】セーラー出版元社長小川悦さんとのトークイベントを開催します

2022年8月6日(土)、セーラー出版元社長小川悦さんとのトークイベントをオンラインで開催いたします。

トークイベントの自主開催ははじめてです。

1945年8月15日、戦争が終わってラジオから玉音放送が流れた時、小川悦さんは10歳でした。

疎開地で終戦を迎え、戦後の復興期に思春期を過ごし、22歳で万年筆会社に就職、そして50歳で絵本専門出版社の社長に就任します。 コロナ禍だけでなく、外国で戦争が起きるなど、穏やかでない日々が続きます。 そこで、今年87歳になる小川悦さんに、戦争時代のご経験と、絵本出版社立ち上げ時のエピソード、そして今の時代に何を思われているかをお聞きしたいと思いました。

イベント名:セーラー出版元社長小川悦さんに伺う「戦争の記憶」と「セーラー出版の思い出」

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■登壇者

〇小川悦(おがわえつ)さん

セーラー出版(現らんか社)元社長、編集者、翻訳家、作家。1935年(昭和10年)福島県生まれ。絵本の翻訳、小説の著作多数。

〇吉田進み矢(よしだすすみや)

絵本研究家、絵本学会会員。書店、ネット書店、図書館支援会社、出版社など出版業界を漂流。さまざまな視点で絵本に携わってきた経験を元に、2018年から大人向けに絵本の面白さを伝える「絵本沼ゼミ」を開催。

------------------ 濃厚なトークになること間違いなしです。

ぜひご参加ください!

※2020年8月28日追記

ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました!

お申込みいただいた40人中、半分以上の方がリアルタイムでご参加いただきびっくりでした。

お寄せいただいたご意見ご感想を一部ご紹介します。

●吉田光雄 さん
前半、後半ともとても良かったです。締めのお言葉、~作品は自分のこと、自分を書くことは生きること~とても印象に残りました。

●吉井知代子 さん
まだまだお話を聞いていたかったです。
戦中のご経験を話してくださり、ありがとうございました。
担任の先生が出征されるお話や猫ちゃんのお話、こちらも泣いてしまいました。
ご紹介いただいた未読の絵本はぜひ読んでみたいと思います。
やまねこ翻訳クラブの者です。話題に出していただいて感激しました。執筆されている短編が出版されるのを楽しみにしています。

●くじら太郎 さん
大変興味深く拝聴しました。
私は自宅で家庭文庫をやっていて、セーラー出版の本は何冊もありますが、その背景をお聞きできて、面白かったです。
貴重なお話を聞く機会をいただいてありがとうございました。

●ひだまり舎 中村真純 さん
小川さん、お元気そうで安心しました。
進み矢さんは私と同い年かな……(私は71年早生まれ)
『マルをさがして』のトークイベント以来お目にかかれていないので、私もそのうちお家に遊びに行かせていただきたいです!
セーラー出版時代の経験が、今の私の全ての根幹になっています。自分のよいと思ったものを信じるということも、小川さんから教わりました。『マルをさがして』を、小川さんが出版検討されていたことを知ったときは、ご縁というのはこういうこと、と本当に鳥肌が立ちました。

●田中きりこ さん
小川悦さんとの出会い、キューピッドはスタイグでした。
図書館の絵本サークルの例会で、スタイグを担当することになり、お手紙を出したところ、丁寧なご返事をくださいました。
そのお人柄に感動!
大好きなスタイグがますます大好きになりました。
セーラー出版の社長さんになられてからのお話、もっとエピソード沢山聞きたくなりました。
はにかみながら笑顔でお話される悦さん、とてもチャーミングでした。

●高橋啓介 さん
セーラー出版時代の話は、つい参加したくなりました。

●ミノリコ さん
初めて参加させていただきました。
大変、貴重なお話をありがとうございました。
戦中、戦後を経験されながら、出版事業や制作に関わってこられた女性の方々のお話をお聞きしてみたかったので興味深く拝聴しました。
小川さんは現在も現役でご活躍で、素晴らしい存在でいらっしゃいますね。
時代についておもうこと、お考えをお聞きできたのはとても良かったです。
当然でしたが、聞きどころが沢山あって、もう少し聞いてみたい〜というお話の箇所がいくつもありました。
予備知識がありませんでしたが、全体像をわかりやすく構成していただいて、小川さん、らんか舎さんのことを知ることができて、楽しく参加できました。

●Aya さん
戦争から高度成長期という激動の時代に、様々な苦労もおありだったはずなのに、暗さや恨めしさが感じられないことに感嘆しました。
小川さんの仰った、自分の”好き”を大切に、なんでも面白がって挑戦したほうが、振り返った時に絶対楽しいはず・・・と改めて思いました。
高橋さんや中村さん、元社員の方達との和やかなやりとりも、ある時代を一緒に歩まれた仲間としての絆を感じ、胸が熱くなりました。
昨年、名古屋の児童書店 トムの庭 店主月岡さん主催の勉強会で、小川さんとセーラー出版の絵本について教えて頂き、たくさんの作品と出会いました。また『暮らしの手帖』でのインタビューを拝読して小川さんのファンになり、講演前から胸がいっぱいでした。
貴重なお話、そして楽しい時間をありがとうございました。

●ankoromochi さん
小川さんの半生のお話、とても興味深く楽しく拝聴していただきました。 前回の鬼の会で話題に出ていた、地域の人が学校に集まってお話を聞く会のことなどを詳しく伺いたかったと思いました。

●40代女性 さん
悦さんの生の声で戦争のお話がうかがえてよかったです。猫ちゃんのエピソードは胸にきますね。きっとたくさんの方が身を斬るような体験をされたのだなと考えさせられました。「戦争」「多くの死者」なんて、簡単な言葉でひとくくりにしないで欲しいと思います。
もっともっとお話を聞きたかったです。そして、後半の「悦さんと絵本」のお話も深掘りしてお聞きしたかった(きっと半日かかっても時間が足りないのだろうなぁと思いました^^)

●井上みほ子 さん
まずは、無事に終了おめでとうございます。 小川さん、どんなにほっとされたことでしょう。 ご高齢になられた小川さんに、あんなに長く中身の濃いお話を伺うことができたのも、もしかしたらコロナ禍以降のzoom浸透したおかげかと思うと、何ごとにも良い面があるなと思いました。 小川さんの生涯と、絵本との関わり大変興味深く拝聴しました。 後半の絵本話をもう少しお聞きしたかったです。
途中、ノルズドットの名前が出て、多分シジャンスキーさんのことかな? 亡くなられたと、話題になった時、これまで誰に話しても伝わらなかったことが、そうか小川さんになら共有できたのか、と感慨深かったです。
小川さん、お身体の不調に負けず、どうか本を完成されますように。 ありがとうございました。

●ひろかわさえこ さん
アーカイブで後追いでしたが、東京オリンピックあたりからは、自分の記憶も重なりつつ楽しく拝聴致しました。せっかくなので絵本のお話をもう少し聞きたかったですが、小川さんのすてきなお人柄は充分に伝わって来ました。今後もご活躍を、楽しみにしております。

●くろもじ さん
アーカイブ、視聴しました。飼い猫がタイルのところで亡くなっていたお話に涙が出ました。ささやかな日々の暮らしが戦争によって壊されてしまうことを心に留めたいと思います。50歳に社長に就任されてからのお仕事、そしてこれからのお話をうかがえたことは大変励みになりました。というのも私は今年50歳。 まだまだできることはありそうと楽しみになりました。

●原陽子 さん
お世話になっております。 白泉社・フリー編集の原陽子です。 「暮しの手帖」記事に続き、小川さんのお元気そうなご様子が拝見できて、大変うれしく思いました。 長くごぶさたしておりますが、小川さんに以前いただいた、「原さんは超ご多忙な日々をお過ごしで、大変とは存じますが、充実したおおきなお幸せの中にいらっしゃるのだと思います。」というお言葉を、日々心のよすがとしております。 今回のトークで、小川さんの幼少期、セーラー出版以前、セーラー出版での数々の思い出と、いずれも興味深く拝聴いたしました。 また、最近の絵本界ではヨシタケシンスケさんにもご注目されているとのこと、現役の感性に敬服致しました。 個人的なご報告になりますが、MOE絵本屋さん大賞のヨシタケさん受賞インタビューを初回から毎回担当しているご縁で、MOEでのそれ以外の特集記事、また「ヨシタケシンスケ展かもしれない」図録のインタビューも担当致しました。 思い出深い絵本として、『いやだいやだのスピンキー』もよくあげていらっしゃいます。 またヨシタケさんにお目にかかる際には、絵本界の大先輩の小川さんもご注目の旨、お伝えしたいと思います。